「麻」
麻(あさ)とは植物表皮の内側にある柔繊維または、葉茎などから採取される繊維のこと。
採取される植物によって、全く違う風合い、手触りの繊維が取れます。
麻(大麻 Cannabis sativa)と、苧麻(からむし)の繊維は、日本では広義に麻と呼ばれ
和装の麻織物(麻布)として古くから重宝されてきた。
狭義の麻は、神道では重要な繊維であり様々な用途に使われる
(ウィキペディアより)
代表的な麻の紹介です
1.大麻(ヘンプ)
2.苧麻(ラミー)
3.亜麻(リネン)
4.マニラ麻
5.サイザル麻
6.ジュート麻
7.棕櫚(しゅろ)
『麻』の魅力
古代布とか、粗布、また荒布ともいわれて古代から私たち「人間」と共に、
それぞれの国々において、それぞれの地方の於いて育成し、歴史を持ち、文化にも産業にも
宗教の祭りごとにも関係し、そして何より生活を中心としたつながりで深く関わりあって
いるのが「麻」なのです。
いま日本で「麻」といえばいったい何を思い浮かべるでしょう。人によって実に様々な
答えが帰ってくるでしょうが、きっと満点の答えを返せる人はほとんどいないでしょう。
それは「麻」がどんな風に生活の中で利用されているのかということが一般にはあまり
知られていないからです。
例えば、夏のものとして、涼しさをもとめるものとして思い浮かべられることが一番多いでしょう。涼しさ、さわやかさを好まれてハンカチーフ、ワイシャツ、ブラウス、スーツ
着物、浴衣。あるいはその雰囲気で、暖簾やタペストリー、小物やバックといったものに
利用されている。普通の人はそんなことを思い浮かべるでしょう。もしかしたら、「麻薬」
を思い浮かべる人もいるかもしれません。「大麻」や「マリファナ」。
ただし、こういった麻の使い方は思い浮かべるだけにしてくださいね。
「魔除けの麻、幸せを呼ぶ麻」
古来から「麻」は神聖なるものとして取り扱われてきました。今は、昔、天上より
「麻の草木」を伝って、神仏がこの地上に降り立たれたとされ、今日でも神社、社寺、仏閣
でも、魔除け、厄除け、おはらい等に様々用いられております。特に魔除けとして縁起物にはよく使われます。「麻」の育成がすばらしく速く、その成長が発展、拡大にもつながり
大きく根を張ることも含めて、商売繁盛、事業発展、子孫繁栄にも根を張るとして、
縁起物で重宝されております。事ある毎に「麻」にふれる機会の多い人ほど、幸せであると
云われております。
「麻」の性質
最近は、様々な性質の化学繊維がでてきて、色々なところに進出していますが、では
「麻」は一体どんな性質で、どんな所で使われているのでしょうか?
例えば、こんな「麻」があります。皆さんが「麻」にふれる時。子どもの頃、運動会で
力いっぱい引っ張ったあの綱引きの綱。あれが「マニラ麻」とよばれる「硬質性」の麻で
作られています。また、その熱気の中で一生懸命応援してくれた両親の額に吹き出す汗を
拭き取ってくれた純白のハンカチ。これが「軟質性」の麻である「リネン(亜麻)」や
「ラミー(苧麻)」でできているのです。
他にもお正月、初詣に行った神社で鈴縄を振り鳴らしお願い事をする、その鈴縄は
「大麻」である「軟質性」の麻なのです。
様々な植物から作られる「麻」は当然様々な性質を持ち、その特長を生かした様々な
製品に生まれ変わります。しかし、どんな「麻」も植物であり、植物繊維です。
糸になっても生きていた時のように水を吸い、空気を呼吸しています。そしてそのことが、
汗を吸い、蒸発させて、いつもさらさらとして、ひんやりと感じる「麻」のイメージを
造っていくのです。
「麻」と「日本人」
日本人について、実に様々な調査が行われていますが、その中で日本人の好むイメージと
いうものを調査したものがあります。「清潔さ」「自然な」「さわやかな」。
日本では実に多種多様な分野の中に麻は入り込んで、様々な製品になっているのですが、
それがあまりに多いため、「この製品の麻については知っている」という人はいるものの、
どんな「麻」も取り扱っているというところはありません。麻乃館「麻小路」・麻博士は
そんな「麻」と付き合っていくうちに次第にこの素材にほれこんでいきました。
そして、麻乃館「麻小路」を開くことになりました。数えきれない表情を持つ様々な「麻」
に触れられる場所として、麻100%の物のみを取り扱い、その麻の生涯をお互いに語り合い
自然に触れられる場所でありたいと思います。